2004.8.10 - 9.3 蘭州、青海省、西蔵、四川、雲南の旅
第1部 黄河源流を訪ねる旅 田中昌二郎
国際高所医学会が中国青海省西寧市で開催されるのを期に、アムネマチンを展望し、黄河源流を訪ねる旅にお誘い頂き参加しました。写真を添えその報告を致します。(敬称略)
日程: 2004.8.10 - 8.20
メンバー:国際高所医学会参加組 中島道郎、松林公蔵
観光組 高野昭吾、武生盈(ゴジラ氏義兄)、秋野子弦、上田闊三郎(以上二氏JAC京都支部会員)、笹谷哲也、田中昌二郎
2004.8.10
(株)ウエック・トレックのお世話で関空からCA152にて北京へ 柏麗飯店泊。
2004.8.11
学会組は早暁北京を発ち西寧へ、14日まで学会参加。観光組はCA3371にて蘭州へ。笹谷氏なじみのガイド 喬海生氏の出迎えを受け、錦江光酒店泊。
2004.8.12
白塔山に登り黄河を望む 。その後、楽都県の旧石器時代柳湾墓地遺構、彩陶博物館を見学(この博物館はトヨタ系部品会社会長である小島鐐二郎氏の寄金によるという)。チンコー麦を道路にまいて脱穀。曲雲寺見学。文化大革命時、軍の食料倉庫に使われため、破壊から守られた由。西寧着(高度2200m)、青海賓館泊。
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2004.8.13
7時40分出発、文成公主の逸話に名高い日月山(3350m)見物、青海湖(湖面平均高度3200mの塩湖、中国で一番広い湖、琵琶湖の6倍)一周、4月には白 鳥が三千羽ほども渡ってくるという。青海賓館帰着19時、行程530km。
2004.8.14
雨、1560年創建、現代チベット仏教6大寺の1つ、ゲルグ派の大寺 タール寺見学、午後 モンゴル系吉祥土族訪問ツアー宴会、白酒を飲み、土族衣装にて2氏踊る。青海賓館泊。
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2004.8.15
学会組と合流、3台のパジェロに分乗し、アムネマチン(阿尼瑪卿)山系(最高峰:瑪卿崗日マチンカンリ、標高6282m)を訪ねる旅スタート。ラジ山口(3630m)を越え、黄河と二度目の出会い、貴徳着(高度2100m)、玉皇閣見学、貴徳温泉賓館泊。青海賓館に勝さるとも劣らぬ設備。
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2004.8.16
同徳県境(3355m)を越え、河北郷(3255m)にて昼食。道中、活仏の巡行に 遭遇。青いトラックの荷台にラマ僧が山盛り乗って随行し、カンパの若者が銘々赤や黄色の旗を立てた数十台のバイクに乗り出迎え、着飾った老若男女が近郷から集まってくるそのエネルギーに圧倒される。嘉祥寺見学、黒土山口(4234m)を越え、砂漠の端、に大草原を走り、3度目目の黄河徒河。瑪沁(マーチン)(3560m)着、雪山賓館泊、これまた設備良し。
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2004.8.17
8:10出発、快晴。第一の峠(3990m)、第二の峠(4200m)からアムネマチン連峰を望む。南面から東面へと廻り込み、更に氷河末端近くまで北上し、終日眺望を楽しむ。午後6時40分 雪山賓館帰着、泊。
2004.8.18
8:20出発、9:23渡渉、その後3650mの峠を越え、青いケシの群落を見る。尼照馬山垃口(4545m)通過、昌麻河郷に出ると一気に開け、ソーラーパネルを数十枚集めた地域配電所、舗装道路も出てくる。アムネマチンの西面を望む。花石峡(4055m)を経て青海省最奥の町 瑪多(約4000m)着、瑪多招待所泊。夕食前、18:30より「高山病について」中島道郎ドクターから講義、質疑応答。大変有意義であった。
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2004.8.19
夜半より風音強く、起きてみれば窓の外は一面の雪景色なる。風もなかなか止まず、ザリン湖・オリン湖・黄河源頭探訪の予定を変更し、バヤンカラ峠(4630m)へ向う。世に言う三江源。黄河、金沙江、メコン川がこの峠を分水嶺としている由。田中、笹谷は明日玉樹へ向かうので、ザリン湖のみ特急探訪、チベットガゼル、白鳥、猛禽類“のしろ”に出会う。瑪多招待所泊。
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2004.8.20
快晴。入蔵組の笹谷、田中と別れ、快晴のもとザリン湖・オリン湖・黄河源頭探訪を満喫し、長途 共和県へ入る。海南賓館泊。
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2004.8.21
学会参加の2氏が青海湖未探訪の為、同湖観光、日月山をこえ西寧に帰着、青海賓館泊。
2004.8.22
西寧をCA1208にて北京へ、CA161にて関空帰着。
なお、謎の山として長く我々の興味の的だったアムネマチン―瑪卿崗日マチンカンリ峰は、1981年に上越山岳協会隊により初登頂されています。
以上