岡山の山を登る会2006

 秋の恒例、岡山の山を登る会は今年で第10回、例年より10日程遅れて去る111112日に開催された。今年も広範な地域から参加したメンバーは多士済々、一人の落伍者もなく無事目的の山頂を極める事が出来た。 参加者は、京都滋賀から酒井オシメ(敬称略、以下同じ)・左右田ガンコ・岩坪ゴロー夫妻(懇親会のみ出席)・川嶋オレッチ・上尾・宝田ホーデンに初参加の中野、大阪兵庫から寺本ショーチャン・青野オンビキ夫妻・松井サルタン・新井夫妻・川崎アワモリ・潮崎パイマン・高野ゴジラに井関の他、横須賀からは奥村夫妻、米子から藪内ラショー、広島から内山ヌケサクに加え、何と今年は特に米国ニュージャージから川瀬マタサブの特別参加もあって計23名の大部隊となった。

挑む山は、第一日目に足慣らしとして日名倉山(1,047m)、二日目の本番は三室山(1,358m)、いずれも県境尾根に連なって、天候さえよければ山頂からの眺望が素晴らしい山である。岡山への行き帰りは今年もマイカー自粛、公共交通機関利用の原則を守り、智頭急行(JR山陽線上郡と因美線智頭を結ぶ三セク線)大原駅集合とした。かくして、第一日目当日午前11時過ぎ、まず智頭方面からラショーさん到着、数分遅く上郡側から大勢が到着。一年振り再開の挨拶もそこそこに、現地のお世話による専用バスに乗車、日名倉山に向かう。朝降っていた雨も曇空に回復したが、山の天候や如何に仰ぎ見ると雲の中、今日は山頂からの眺望はムリと覚悟した。

 日名倉山はこの会の第二回目にも登っているが、この山、尾根続きの後山に近い高山ながら八合目辺りにあるベルピール自然公園まで車で上がれる。この公園にはホールがあって山上結婚式が出来たり、又巨大な鐘楼に吊られたベルは毎日正午に打ち鳴らされて、その音は麓の西粟倉村一帯に響き山村ののどかな雰囲気作りに役立っている。我々の車は約一時間でここに到着、山登りを開始。一時間の歩きで山頂到着は12:40だが予想通り一帯灰色の霧で何も見えない。恒例のヤッホーと写真撮影のみで直ちに下山。公園ホールで遅い昼食後、迎えの車で下山、今夜の泊場あわくら荘へ向かった。途中、現代玩具博物館・オルゴール夢館に寄ったが詳細は省略する。あわくら荘到着は17:00。入浴や休憩で時間が経過、懇親会へ。懇親会では寺本ゼネコンの発案で、梅里雪山メンバーの一人、船原尚武くんのご両親が近くにお住みなのでご招待し、最近数家族で連れ立って行かれた梅里雪山麓の明永村の近況報告などを伺い歓談に入った。

 翌12日、夜半に強く降った雨は止んだが、雲が飛びどうやら冬型気圧配置で雪模様。午後からの回復を期待して午前8時に昨日と同じ車で出発。道は北へ、そして峠を越して兵庫県側、千種川筋を下って再び支流を遡り、三室山麓の青少年野外交流センターまで30分の走り。天気は霧雨、気温は低い。身を固めて登山開始だが、車道の歩き約一時間で登山口に到着。その後、谷道はやがて急斜面のつづら折れの道となり息が切れる。麓の小雨は霙になったが、高度を上げるに従っていつしか雪に変わり地上は白一色となった。南面から山頂に辿り着く尾根に出た所で強風と予想したが、意外と風は弱く、どうこうする内に登山口から二時間の歩きで全員揃っての山頂着は11:30。昨日と同じ視界不良で周辺の眺望は望むべくもない。この寒さでは昼食を諦め、オシメさん発声によるヤッホーと写真撮影だけで下山。下りは大パーテイー故、岩場・鎖場の全員通過に意外と時間を要し、登山口も休まず通過して下車地点まで駆け下りた結果、下り二時間で13;45に到着。何時しか雪もなくなり、ふと見れば周辺一帯は紅葉の真っ盛り、美の極致のような山並みの中に我々は居た。再び迎えの車であわくら荘に帰り入浴、身だしなみを整えて帰りまで暫しの間の宴会と懇談。あわくら荘出発15:40で大原駅解散。南へ北へと夫々帰途に着いた。

 今回の世話役は、例年通り寺本ゼネコンを中心に川崎・潮崎幹事が担当。高村幹事は海外出張のため欠席したので急遽上尾さんに代理幹事をお願いした。その労に感謝の意を表したい。

 最後に岡山の山を登る会の今後について一言。冒頭に記したようにこの会も岡山の山を登り続けて既に10年。昨年からの公共交通利用の原則もあって、適当な時間で登れる山はほぼ登り尽くしたかの感が有る。現に今年の三室山も兵庫県に越境した山で、宿からも遠くなっている。従って今後この会をどうするか、10回を以って打ち止めとするか、例えば兵庫県に新天地を求めて同様な形態で続けるか、結論を得る事が喫緊の課題となっている。時あたかも、この会始まって以来お世話戴いた寺本ゼネコンと川崎幹事からの辞意表明が皆さんの承認を得られた所であり、残った高村・潮崎幹事を中心に今後のあり方を検討し、今後の新体制も含めていずれ成案を提案させて戴きたいと思っている。

平成1812月潮崎