山崎洋介
GWにS字峡を横断してきたので報告します。
帰りにウン年ぶりに初音で呑んできました。おばちゃんも元気そうでしたが、もう70歳を過ぎたとのこと。最近の現役は初音では呑まないんだそうです。
2006.4.28(金) 晴
出発日になってようやく登山届けが届く。
2006.4.29(土) 晴
0620st-0800一の沢の頭-1300第二岩峰-1620北峰
信濃大町で関東組と無事合流。タクシーで大谷原へ(約4800円)。東尾根は、適度に雪が締まっており、かつて冬に登った時に比べてはるかに行程がはかどる。第一岩峰は特にザイルを張る必要性もない。第二岩峰は、ワンポイントのみ困難。空身&ザックつり上げで対処。吊尾根のコルに幕を張る。
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2006.4.30(日) 晴のち雨
0620st-0820牛首山-16:45S字峡
2603ピークの少し手前でワカン装着。雪腐りまくり。暑さ爆発。1400m付近より牛首尾根は細くなり、藪も濃くなっていく。ほとんど行き詰まったところで、懸垂2回。尾根線に忠実に藪をかきわける。そのまま行くと廃墟に行き当たる。廃墟の先のぼろぼろに崩れたコンクリート壁から左のガリーを少し下り、懸垂一発。沢床もだいぶ近くなり、S字峡の吊り橋も指呼の間になったあたりで最後に懸垂を2回やり、広くなった尾根末端から右に降りると東沢であった。この頃から小雨がぱらついてくる。半ば雪に埋もれたスノーシェッド内に幕を張る。
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2006.5.1(月) 曇り後雨
0645st-1530 ガンドウ尾根1700m
吊り橋を渡り、河原で水を汲んで鉄塔下流側の長いルンゼに取りつく。ガンドウ尾根下部は急峻で細い。荷物が重いので辛い。去年の同時期は結構な藪こぎがあったと言うが、本年はほとんど藪こぎなし。どうしても藪に入らなければならなかったポイントはせいぜい二、三箇所。ときおり底雪崩が地響きをたてて落下するので、尾根線を登高できるのはありがたい。小雨がぱらついたのを潮に1700m付近のコル状を整地して幕とする。夜半、えらい雨と雷。風がそれほどでもないのに救われるが、エスパースの布地越しにも閃光がきらめくのを見て、ここで泊にしておいてよかったと思う。
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2006.5.2(火) 雨のち晴
04:00起床-12:00出発-15:30池ノ平小屋付近
起きたら雨がテントを叩いていた。降ったりやんだりの間隔が延び、テントを叩く雨音も小さくなった11:30より撤収開始、12:00出立。温度も上がり、雪も腐っているので、本日は終始ワカン行動。稜線上部に出たせいか、行程が進む。池ノ平小屋付近のコルの南側斜面を整地して泊。池の中央部にはテントが一張り。
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2006.5.3(水) 晴
03:00起床-05:15出発-13:50本峰-16:00TS
今日は天気が完全に回復してドピーカン。アイゼンをきかせて池ノ平山を登っていく。剱の主稜線はアップダウンが強烈である。せっかく立った池ノ平山もすぐさま200mばかり下らなければならない。急峻な傾斜にたまらずザイルを出す。コルから、またいきなり急上昇。小ポコを越えて小窓の王の下降。雪がびっちり着いているおかげでクライムダウン可。ここまで来れば本峰はすぐそこ。程なく人だらけの狭いピークに到着。ここも雪が厚く、祠など影も形もない。2600mのコルに異様に整備されたテン場後をめっけ、あっさりとひよる。
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2006.5.4(木) 晴
03:15起床-05:30出発-10:30馬場島
本日はただボーっと下るのみ。とは言っても、腐れ雪の中を歩くのはまっぴらなのでちょっと早めに。伝蔵小屋で熊岩からIV峰に行くという静大の三人pと会う。高度を下げるにしたがって春の雰囲気が濃くなってくる。上部ではまったく感じられなかった土の臭いまで。尾根最下部ではカタクリがうす紫色の花をつけて群生していた。
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