平田和男氏の三周忌追悼登山

2019年10月6日に鈴鹿山系仙ヶ岳で平田和男(ヤキハマ)君が転落死してから2年が過ぎました。ヤキハマ君を偲んで行った追悼登山には、彼が卒業後も山仲間をつなぐ要だっただけに大勢が集まりました。
今年の追悼登山は10月30日としました。昨年は10月4日に行ったのですが、山ヒルの被害にあったので今年は遅くにずらしました。登山の前日は登山口近くのキャンプ場バンガローに集結。山岳部の仲間と久しぶりの歓談でした。

登山口近くのキャンプ場 松沢撮影


事故現場は登山口駐車場から1時間と少しです。林道と登山道を歩いて最後は沢の中を50mほどじゃぶじゃぶと行きます。特に難しいところはありません。遭難現場で献花とご焼香をしてから、仙ヶ岳に登って、岩混じりの急で危ない登山道を下りてきました。ヤキハマ君の事故はもともと仙ヶ岳登山の計画があったので、彼がその下見をしていて起きた事故でしたから、今回の追悼登山でヤキハマ君が描いていた計画を全うできたので良かったと思ております。

ヤキハマさん遭難現場 神園撮影


話は変わりますが、ヤキハマ君と僕は昭和46年入部でした。その年の入部は初め14、5名だったと思います。当時としては人数が少なかったにもかかわらず、この回生の中で結局山で亡くなった友は4人にもなりました。槍の遭難で二人、梅里雪山で一人(佐々木君は半年ほどで退部したのですが)、そして平田ヤキハマ君です。卒業まで山岳部に在籍していた部員で今も存命なのはたった3名になりました。
(神園泰比古・ゴイシ)